イルカに乗った人事マン

人は輝くSUN社員 ~舞台裏の熱い人事メモです!

滑走路はなぜ4千メートルもあるの・・・?

明日は、「成人の日」を迎えます。年々、その20歳人口は減少しています。

そこで、飛行機好きな私から、こんな話題を伝えてみます。



ジェット旅客機の滑走路は、3500~4000メートルの距離を必要とするらしい。

でも、羽田空港で待ち時間があるときに、屋上デッキから

数えると何機も左から 右へ飛び立つ 飛行機を眺めていると

そんな長い距離がなくても もっと手前で飛び立っていることが分かる

それって、無駄な滑走路の距離なんじゃないかとも 思える。


でも、延長工事などする理由を、調べてみるとそうでは無いらしい。

確かに、離陸するポイントは、全体距離の約7割程度とされていて

3千メートル弱付近で間に合うらしい

その離陸ポイントよりも 短いと 加速が足らずで、離陸するための揚力を

得られず、失速する事態になる危険性があるという

だから、操縦士が思い切って加速して、操縦桿を手前に

引き上げるための心理としては、

ちゃんと意味のある全体の距離が、3500から4000メートルとされている

また、天候が悪いときの余長としても、「安心距離」になり得るわけです。



そこで、男性サラリーマンが、会社に勤続する年数と比較してみると・・・

大学卒業ならば、そのとき22歳か23歳程度、定年退職の年齢が60歳として

ちょうど、滑走路の全体距離にして37年間勤務すると、定年退職の位置は

3700メートルのうち、3000メートル弱で離陸することから

ちょうど、「転職50歳説」が裏付けられる


もっと、早い時期に経験も、キャリアも、専門知識も得られたのなら

早めに飛び立つのもいいでしょう

だが、もし本来の滑走路のぎりぎり途切れるところまで

そのフェンス際まで、ダラダラと惰性で走っている飛行機が多ければ、

空港は大変なパニックになってしまい、機能マヒを起してしまう


会社も本来はそういう場所(空港)だとして とらえたらどうだろうか


商人たちがかつて、日本の経済を活性化したように

町工場が大企業の製品の生産に 大きな貢献をしてきたように

もともと、サラリーマンとして会社で働くのは

その跡継ぎ息子が、社会で働いていく「修行の時代」であったともされる

その経験を 将来に活かして、

ーーー 男なら、いづれ晴れて一本立ちをするもんだ!と教え込まれてきた


それと 同じような感覚をもって

先の「離陸の機会」を見込んで、毎日全力投球をして、自身で考え

自身で解決して、またそれを実行していく・・・そのなかで成長していく


会社を滑走路として、とられていくならば、もっと転進して成功する確率は

本人の人生の前途に、高まってくるであろう

会社と運命をとともにしながら、献身的に 滅私奉公していく時代は

もう とっくに過ぎ去ったといってもいいでしょう


一生、サラリーマンで終わるならば、次の3つの選択肢が主だるところです

1出世競争を勝ち抜いて、経営陣に加わるか 

2若手もかなわない、バリバリのスペシャリストに辿りつくか

3あるいは窓際で、任される仕事も少なく、水槽の金魚みたいに

  ぷかぷか日々を過ごして、定年を迎えるか・・・・


これからますます、超・高齢社会を迎えることが、はっきりしていながら

「定年まで まだまだ先は長いから」など、思ってたら

いつまでも、何十年たっても 離陸の操縦桿を引っ張るチャンスはこないはず


年金の支給開始時期がどんどん、先送りになっても、愚痴をこぼすだけ・・・

哀れな自分を救う方法は、自分の努力の積み重ねしかないわけです


テイクオフできない、飛行機があまりにも多いと 空港は機能不全になります

それと同様に

飛び立つ勇気もない社員が、金網ぎりぎりの周辺に多く停滞するとしたら

そこで当人は ただ無念そうに 重くのしかかる雨雲を見上げるしかないでしょう


ーーー こんな会社の光景が、また世の中が、訪れないことを祈るだけです。




20歳を迎える若者たちは、知識や情報だけで、物事の結論を決め付けずに

まずは、行動してみること、そしてその体験のなかから多くの「知恵」を

コレクションしていってほしい。


「自分らしさを大事にする」・・・それ以前に いま大事なことは、

体験をしてこそ 初めて自分が知らなかった「自分探し」が実現するのでは

ないでしょうか。

みなさんの、前途は楽ではないでしょうけど、自分の成長のために

飛び込んでいって、強く魅力的な人間になってください。

こころから応援しています。