イルカに乗った人事マン

人は輝くSUN社員 ~舞台裏の熱い人事メモです!

日本人の血筋

■ 人間の感覚のすごさとそれをフル活用できる日本人


以下、医療介護の専門情報誌で、読んだ記事からです。


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今日は週に1回のリハビリテーションだった。

そこで僕はこんなことを言った

「左の麻痺足と右の健常足を比較すると不思議なんですよね」

「階段をのぼるとき健常の右足は階段の段差(通常約15センチ)をきっちりと把握して、

目で見てもいないのに階段の距離をきちん測定しているかのように階段に触れることもなく、

きちんと一段ずつ足が登っていくんですよね。

それに比べて左足は目で見ていないと次の段に足が置ける高さまで持ち上がっているか

どうかが分からないのですけどね。

だから階段をのぼるときはいつも左足を見てみながらでないと階段を登ることができないんですよ」


多分、健常者の皆さんであれば考えたこともないでしょうが、階段をのぼるときに階段を目で見ずに

かけ登ったりかけ降りたりできるのはすごいことなんです。


考えてみたらすごいと思いませんか?足に目がついているわけでもなくセンサーが

付いているわけでもないのですよ。

そうしたら、理学療法士さんがこんな話をしてくれました。



「人間の感覚というものはすごいもので、数段階段を登ると足は、その段差の高さと

距離感を把握してしまうんですよ。

昔 の日本人は人間のこの感覚の鋭さを逆手にとって、戦(いくさ)に活用したですよ。

実は昔、お城の天守閣の階段には。工夫がしてあったんですよ。それは階段 が数十段上がったところで、

段差を1センチほど変えてあるんです。


これは、戦で敵が天守閣に攻め込んできたときに、敵の兵がその階段を駆け上がってくるときに、

その1センチのずれで足がつまずいて、転んでしまい、あとは後の兵は将棋倒しで倒れてしまうんです。

その混乱している状態を狙って攻め落としてしまうんです。


つまり、駆け上がってきた兵は十数段駆け上がった段階で足がその段差に適応しているわけです。

そのタイミングで、1センチ段差を変えるだけで足は適応できずにつまずいてしまうんです。

もともと、人間の頭脳には精密な 学習感覚とそれを即座に プログラムできる機能が

本来あるんです。

その感覚が脳卒中などになると 機能不全起こしてしまうんです。」という話だった。


ほう~って感じで感心してしまいました。


正に日本の職人さんはその感覚を「修行」によって、さらに研ぎ済ますのだろう。

あの最先端のH2ロケットを飛ばすときの空気抵抗を起こす表面のゆがみを発見するのは

職人さん(ロケット職人という人が本当にいるそうです)が手で触って「原因はこの部分だ」

と探し当てそうです。これはコンピューターでも出来ないそうです。


しかしこのような技は、日本人以外の外国人でも修行さえすれば

できるようになるものではないそうです。

なんと、「日本人」でないとできないそうなのです。


医学的にも、筋肉を動かすための神経は日本人は外国人に比べて経路が多いそうです。

筋力や、筋肉の多さでは白人や黒人の方が多くて強いそうですが、その筋肉を絶妙のタイミングで

動かす神経は日本人の方が多いそうです。

なので、日本人では訓練すればイチローのような絶妙のバットコントロールができるバッターが育ちますが、

アメリカではああいうタイプのバッターは育たないそうです。

どうしてもマーク・マグワイアのようなタイプのホームランバッターになってしまうそうです。


ご 存知の方もいらっしゃると思いますが世界から「神の手を持つ男」として有名な

脳外科医の福島孝徳 医師が言っているそうですが、福島医師は自分のその技術を伝承するために

アメリカに何度も渡っていますが、その時に感じるのは、アメリカ人の場合、

どんな に意欲があっても、訓練しても手先が日本人のように動くようにならないという事だそうです。


そういう意味では本当に日本人というのは、人種的にもすごいと思います。

僕にはもうその感覚は失ってしまい、訓練しても研ぎ澄まされることはないですが、

そんな日本の職人さんの技を伝承するために、職人さんの作った製品を世界に紹介し、

そのことによって売り上げを伸ばしてもらい、結果として日本人の後継者育成のコストを

確保できるようにすることが今の僕にできることだと考えています。


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農耕民族であったことから、もともと一定の土地に、居住してそこで

そこで食料を確保して、家を守り、生活の道具を創り続けてきて、

そのDNAは、しっかりと現代人にも継承されてきたのでしょうか。


きっと、日本人は神の手(ゴッドハンド)の「血統証付き」なんですよね。

そう信じて、本能を研ぎ澄ましていけば 誰でも一定レベルまでは、

技術力を高めていくことができそうです。