イルカに乗った人事マン

人は輝くSUN社員 ~舞台裏の熱い人事メモです!

社員研修なんて いらん!?

社員教育 人材育成 教育訓練 などなど

表現はいろいろありますが・・・

とても、広範囲で どういうテーマで 誰を対象に

いつ 誰が 行ったらいいのだろう


「社員研修に 時間や経費をかけるくらいなら 

いい人材を採用しろ!」

そう思っている 経営陣がいるとしたら・・・・どうでしょう?


「もし、社員研修を一切しない 会社があったとしたら」

外から見ると こんな感じかな


・売上や 利益が最優先で 社員を大事にしない会社

・個人の自己啓発に任せるだけで、個人を育てる気がない会社

・キャリアアップは期待できない会社

・人材を有効な資源、大切な資産とは思っていない会社


いまどき、新卒の学生でも、自分が成長できるだろうか

また、成長していく先輩社員が大勢いる会社だろうか・・・と

就職先の選択基準にしている学生は多いです

中途転職の エンジニアやクリエイターでも キャリアアップを

求めての転職理由も、採用面接ではよく耳にします


しかし、間違っても「会社は学校ではない」 わけです

給料をいただきながら、手取り足取り 業務時間中に

社内研修を受けているのが 素晴らしいはずもないです

「社会人ともなれば、勉強は自分で進んでやるべきだ」

経営者はそれを 強く語ったらいいです

そう、 何度も語るべきだと思う

「自己啓発が理想の姿」だっていうことを


ただ、みんながみんな、入社して最初から プロ意識をもった

人材であることは まずない


なぜ、この会社では人材育成を重要視しているか 

個々の自己成長が 大切なのかを 学ぶことから

始めないと 理解できない個人もいるということ


経営者は 社員を雇っている  一定の給与と身分保障を

あたえて 社員に投資をしていることになる

その意味合いと 期待する成果を 

それぞれの状況に応じて 社員たちに 伝えるべきであって

その成果を 要求すべきである


人件費というものは 固定経費ではなくて

毎月に変動していく 流動経費であり 投資予算ともいえます

大事なお金を期日どおりに渡すだけなら もったいないことです

それでいて、 何年も経って 人が育たない 能力不足という

組織課題があるとすれば それは 当然の帰結であって

いつまでも悪い状況は 改善できないでしょう


社員教育とは 「何かを変えること 社員が変わること」です

例えば・・・

立っている場所が変わる 目線が変わる 視界が変わる

観察力や注意力が増してくる

好奇心が拡がる  動機付けが高まる 積極的に行動できる

刺激に敏感に反応できるようになる・・・・

それこそ変化することは いろんな場面であらわれる



本来は 「学習能力をもった動物」であるのが、 人間の姿  

会社を変えたい 変えようと思って 努力を繰り返し

結局 何も変わらなかった時

その人は 「学習性無力感」を抱いてしまうでしょう



ーーーやる気と 能力のある人、リーダーシップを取ろうとする人は

いっそう疲れ果ててしまう

逆に 「やらされ仕事」をこなすだけの人が それなりに元気に

過ごしている職場  

~ そんな倒錯した状況が 会社組織のなかでは

わりと起こりやすいのです



多数派と少数派の論理で 居場所を見失った 能力のある人から

その職場を去っていくことになりがちです

また、有能で実績のある管理職を 外から採用しても

その 「重い」組織自体を率いて 上向きに変えようとしても 反発心を

持たれたあげく 弾き出される可能性のほうが高くなります


新しい環境で 自分を引き伸ばす欲求が強いことと

今の環境で 何も不自由がなく不満もないなら 変化しないまま

「安全の欲求」を誇示したいのも 人間の心理なのです


だからこそ 社員研修は 個人と組織を ともに高い次元に

引き上げていくために 有効な「エネルギーチャージ」になると考えます



みなさんの職場は 「学ぶ組織」 「成長する組織」として、

いつも躍動的に働ける環境に あるでしょうか