イルカに乗った人事マン

人は輝くSUN社員 ~舞台裏の熱い人事メモです!

無断欠勤の危うさ!

季節の変わり目に、体調も崩しやすくなってきますね。
あちらこちら
「朝晩は冷え込んできましたね」
「気温の変化に、身体がついてこないです」

なんて・・・。 職場での 挨拶が聞こえてくる季節

ちょうど11月になってから、この東京でも
最低気温がヒトケタに近くなってきて、我が家では床暖房を付けました。


そこで、いきなりですが「欠勤」について、理解のしかたを
考えてみることにします



そもそも、会社と社員は、雇用関係で結ばれていることは
当然のことになりますが

それは、社員が労務提供とすることによって、その対価である報酬を
会社からもらえるという約束です。

さらには、一定時間で一定の生産性をもって、滞りなく業務を
果たすことが求められてきます。

また組織で共同の仕事をするために、他社員や上司にも
必要以上の負担をかけずに、自身で期待された成果をあげることも
要求されるわけです。


そこで「欠勤」という意味合いは、その労働義務を
果たすべきところを、個人的都合によって、回避してしまい
その義務を果たせなかったことになります。

あえて、「休日」と「休暇」の違いは、ここでは
ふれませんが、およそ私事都合による場合が多いのが
「欠勤」という休み方です。

さらには「無断欠勤」という、本当の意味は、一般的に
働く社員の認識が、ズレている場合もあります。


具体的に想定される状況として、いくつか


上司に連絡さえすれば、・・・・・
部署の同僚に電話で伝言さえすれば・・・
同居している、親に頼んで連絡をいれてもらえれば・・・・

「そのまま、体調が悪いいんだから
布団のなかで寝ていよう・・・・」

「ああ、ヤバい! 寝坊した!
出社時間が過ぎてしまったから、携帯メールを
上司に送っておこう」
もう、今日は二日酔いだけど、理由は風邪にしておこう

分かります、分かります、そんな気分
やさしくしてあげたくもなりますが・・・・でも、ヤバい!


・・・そのまま、時間が経過してお昼まで寝ていました


ここで、本人の一方的な連絡で、上司の返答が無いままなら それは 「無断欠勤」です。

会社側から「断り無いまま」、自分都合で「会社に来なかった」、あるいは「職務放棄」
をしたとみなすこともできるわけです。

(上司が、わざわざ返答の連絡をしてこない場合も含みます)


現実的には そんな厳しい扱いは無いだろうと
思われますが 労務的な解釈としては、さほど間違いではありません。


さらには、2日目や3日目まで連続して欠勤した場合も同様です。
独自の判断で、同じ病気理由だからとして
連絡をしなかったのであれば、それもまた「無断欠勤」になります。

分かってくれているだろう、ふつう前日に高熱が出て寝込んだと
連絡をしたから、長引いて休んだんだ・・・・という思い込みは
自分のほうだけの都合です。


そうならないためには、必要なやりとりがあって、
社員と上司のあいだで、直接の「報告・確認・承認」という
手順を必要とします。



それぞれの会社は、いろんな慣例があって、
上司次第では、そこにも、勤怠管理のばらつきがあることも
多いようですが・・・・

上司の納得いかないような、欠勤(病欠)の仕方や、休みの翌日の
出勤時のあいさつや、同僚へのお詫びなどが、できていないと
空気が悪くなるのは、どの職場でもありがちなことです。


それによって、「有給休暇」の事後申請が認めれる会社でも
「無断欠勤」したのだから、「有給休暇」は認められないことも
ありえます。業務に支障なく、時季変更権をもっているのが
有給休暇の取得の在り方ですから、突然に休んで、部署内で他
メンバーが、代役をやらざるを得なかったのだから、本人が
休み明けてから「有給休暇」が認められることは無いという
解釈になります。


さらに。
ブラックな企業になってくると、このように 「無断欠勤が続5日間続くと、
懲戒解雇事由にあたる」と、就業規則に定めてある場合もあります。
それに該当する理由から、極端な措置としては、勤怠不良を理由に
勧奨退職や解雇通告を出されることもあり得るということです。


いずれにせよ、人が余っている会社なんて、この時代には
ほとんど無いのですから、「休暇」「欠勤」をするときは
上司や他社員への配慮はしたほうがいいということですね。



また、休暇の種類には、「有給休暇」をはじめとして、「慶弔休暇」「産前産後休暇」
「育児休業」「介護休業」など、多々あるわけですが、それらも題目にして
整理してみたいと思っています。


それぞれに、取得するための適用条件や事前手続きが、会社ごとで
決められていますので、就業規則や、賃金規程、育児介護休業規程などの社内規程の
必要部分は あらかじめ理解しておくことを勧めます。

不可解な文書表現など、あいまいなままにせずに、上司または人事担当者に、しっかりと
確認を取ることで、取り違えやトラブルは起きにくくなります。

よくいう「協調性」「空気を読め」という、日本の企業文化は根強いわけです。
舞台に穴を空けないように、健康管理をすること
万が一のことがあれば、業務に支障ないように配慮をすること
それが大事ですね。

海外の企業を真似るなら。やるべきことをしっかりと日頃からやって
それでいて、計画的な長期休暇(有給休暇)の申請をするほうが
いいです。


ポジティブで、プラス効果のある、有給休暇の使い方は、いまの時代でも
苦手な国民性(組織文化)なのかもしれませんね。



それでは、また 素敵な秋の週末をお過ごしください!

元気ハツラツ!イルカに乗った人事マンでした~