イルカに乗った人事マン

人は輝くSUN社員 ~舞台裏の熱い人事メモです!

自分らしさ・・・就活に?

いったい いつ頃から こんなムードになってきたんでしょうか?

就職活動をしているときの 不思議なささやき・・・

「自分らしさ」

「個性の時代」

「自分を活かす」・・・など


就職活動を始める時期になって 目立ってくるのが

「新卒就職」に関わる、業界の売り込み攻勢です。


各社就活サイト、就職合同説明会などの運営会社

就職関連雑誌、面接指導セミナー(有料塾)

WEB通信の就活指導講座、自己啓発セミナー

資格短期取得講座など・・・就職予備校主催

リクルート服飾関連メーカー

今年あたりは、スマホの販促プロモーション

ヘアサロン&エステサロン(メンズ含む)

・・・・・その他


まだまだ、就活マーケットから売上を伸ばそうとする

業種はあると思います。


きっと、華やかな演出をすることで

この厳しい雇用情勢を、気分で盛り上げることに影響は

大きいのだと感じます。


ただ、そのウズのなかで、「個性重視」「自分らしさを見つけよう」

そして、妥協せずに適職を見つけ出そうと、応援をされても。


おそらく、この3年間ほどを 平々凡々に、バイトにサークルにと

ほどほどに大学講義を受けてきた生活がほとんどではないでしょうか。

実際に、私も京都で4年間を過ごしたときは、バスケット同好会と

バイト20種類くらい、冬はスキー場のバイトと・・・ろくな生活は

していませんでした。


親の仕送りだのみで、生活させてもらって、予備校時代も含めれば

その5年間の息子独りの投資額は、総額で800万円~900万円に

なります。

そこで、あくまで想定ですが、地元実家で高卒で就職をしていたら

18歳から23歳までで、平均年収300万円としても、1500万円を

得て、家族のためにも少なくても 手助けができたことでしょう。


つまりのその差額は (-)900万円を親に支払わせた現実と

仮に自力で(+)1500万円を稼いだとすれば、お金で2400万円の開きです。

そこで、あらためて考えてみると、

「それほど、あなたは投資額に相応した4年間を過ごしてきた自信がありますか?」

という自問自答に・・・・どう答えることができるかということです。


無理しないで、背伸びしないで、謙虚になるのも方法です。


高卒であっても、5年間の社会人経験をすれば、大卒すぐの新社会人なんて

同じ年令でも、「大人と高卒」の間隔(感覚)の違いがあると言えそうです。

学問だけの頭でっかちより、経験こそがウワテの世の中ですから。



話をもとに戻すと「自分らしさ」「自分探し」「自分創り」なんて・・・・

大学受験が終わって数ヶ月して、入学式を迎えた日には、もうすでに

取り組み始めないといけないことだったんですよね。


大学進学当時に 先輩たちの就職状況がすでに深刻な事態だったのは

分かっていたはずですからね。


それでいて、この3年生のこの時期至って、「自分らしさ」追求のキャッチフレーズに

乗せられて、本来の在る姿をデフォルメしないことが賢明です。


平々凡々でなく、強烈なキャラクターや、挫折経験からの克服や、知識技術が

抜きんでている学生さんは、全体のうちにごくごく一部でしかいないでしょう。



そうなってくると、大半の平々凡々な学生時代だったと自認しているのなら

早々と自己分析など無理やり始めて、マニュアル本コピペでPR文を作成するのは

程々にしたほうがいいのかもしれませんね。

「無いものは 無いのです」・・・・探してもないタカラモノは、

今さら どこかに落ちてないし

どこかの店頭でも 売ってもいないのです。


だったら、どうすればいいのでしょう?


思い切って「カメレオン」に成り代わったほうがいいかもしれません。

就活で訪問するのなら、とことんその企業の業界動向や現状を調べて

将来にどういう展開を目指しているか。。。推測類推を立てて・・・

自分は徹底的に「歯車になる」ことを宣言するといい。


最初の3年間は、とことん鍛えぬいてもらう覚悟を決めること。

それからあとは、吸収したものを最大限に発揮して、組織に貢献したいと

明確にストーリーテラーとして、話題を展開する。


「過去」のあなたや 飾り付けの多い「現在」アピールは、企業の人事担当も

うんざりしてくるものです。(かつて、年間100人採用の経験から)


だから、色合いを完全にその会社側に合わせてカメレオンのように

本気で成りきって、自分らしさを押しとどめておいて

将来の時限設定にて、強烈な個性をアピールするほうが印象が高いはず。


個人的にそういうい学生であれば、また二次面接で続きを聞かせてほしいと

思うものなのです。


また、あなたに会いたい  次回に会ってみてほかの面接官にも

聞かせてほしい  ・・・・


そう思わせたら、選考過程はまた次のコマに進みます。 

あなたの本気の シナリオ作成は しいては自分の人生ストーリーに

転化できるはずです。



 就職活動は楽しまないとつまらないです。 でも、その経験を

 通じて、自己成長できました。など勘違いはしないほうがいいです。

 本音と建前が混在している、このウズの中で、いくら成長したと

 思い込んでも、自分を飾りつけたまま、第一希望の企業に入社

 できたとしても、およそ半年もしないうちも、自分の能力が

 通じないこと、面接でのハッタリがバレバレになってしまいますから。



だから、謙虚に「いまの自分」をありのままに認めるて

相手の会社に合わせる「カメレオン」でいいじゃないですか?


 入社して3年経ったら、そこで卒業するくらいの覚悟で

 努力を続ければ、きっとかならず、組織内でも頼られる人材になれます。



人事担当として、情熱ある若者のサポーターとして応援しています。

また、あれこれご相談でも受け付けますので、気軽にどうぞーーーーー!