イルカに乗った人事マン

人は輝くSUN社員 ~舞台裏の熱い人事メモです!

また会ってみたいと思う・・・・

採用人事担当をやっていて、もう12年を超えて感じることがあります

素晴らしい職歴や 考え方をもっている人なのに 「もったいない」と・・・。


やはり、IT業界にいるせいか 見た目も 服装も

割合的には個性的な人が多いように感じています。

なかなか 応募データ(WEBエントリー中心)では分からず

面接に訪れて その人に出会うと いろんな印象を受けます。



少なくとも その会社を訪問する応募者は 何か自分のアピールをして

その会社のいいところも聞き出して 次のステップに進めたらいいと

期待する心理はあるでしょう。


「採用される側の心理」と「採用する側の心理」については

その共通理解を深めることは、とても大事だろうと思います。

多くの採用面接の指導マニュアルが書店にも並んでいます。

また、大手の求人サイトにも、とても丁寧に、転職全般の

セオリーとされるものが、段階別に整理されてまとめてあります。



そこで、もう一度

「採用される側の視野」と「採用する側の視野」こう言い換えると、

「双眼鏡」と「顕微鏡」ほどの違いがあると言ってもいいでしょう。

インターネットによる就職活動は、新卒者であれ中途転職者であれ

事実として95%超の比率で、依存している就活手段になります。

その意味では、広い視野から多くの情報を得ることは

「双眼鏡」の視点に近いと言えそうです。そして、そこからくる

勘違いは、大して訪問先の企業を、ズーム調整もせずに

「双眼鏡」感覚のままで、面接に訪れてしまう行動(習慣)です。


人事担当者は、本気で有能な 実力を発揮しそうな人材を

厳選していきます。

この視点は「顕微鏡」のズームインの操作に似ているのです。


その訪問先企業のビルの玄関から、見つめられていると思ってください。

見た目の印象として、静止画と動画と両面から、自己チェックをしてみるのも

方法だろうと思います。


ビジネス上のファッション(身だしなみ)は自分の好みや趣味は

ほどほどに抑えることが大切です。

もちろん、「人は見た目じゃない、中身で勝負」という過信や誤信も

根拠のない自分勝手な理屈であって、何度も損をしてしまいます。


大きく背伸びしたり、程度の過ぎた飾り付けをする必要はありません。

自分を表現するベストなスタイルには、共通事項があると思います。

少なくとも、私はその応募者(社員候補者)が、同じオフィスで

近くのデスクで仕事をして違和感のない姿に、映像として映るか

どうか、架空のイメージフィルムを 瞬間に描いみます。


来客のときに、同席してその応接室でも、自然な振る舞いで

名刺交換ができて、話題に溶け込みあえるか、ビデオ映像を

描きながら、面接時に質問をしています。


それでは、どういった、「見た目のポイント」があるのか

順不同として、思いつくままに9つほど挙げてみます。


(1)コートやマフラーはビルの玄関先で脱いでおく。受付カウンターに外出着のままで直立している姿はNG

(2) 持っているカバンは一つにまとめておく、不思議な紙袋や、ダッフルバッグはNG.(何か不審な印象になる)

(3) 寝グセのままや、エリから肩周りのフケなどの不潔感は最もNG度が高い

(4) 折り目正しく、ノーアイロンでも構わないが、明らかに不精しているシャツやズボンはNG

(5) 人は足元を見る。靴の汚れ、つま先の色落ちしたとんがり靴、かかとがすり減った靴はNG

(6) 明らかにノーメイクは、マイナス印象となりNG

(7) 面接時間に手帳も筆記用具も準備しないのはNG 

(8) プラスチック軸のボールペンはNG 腕時計をつけないのもNG

(9) スーツやネクタイシャツは、その季節に不適切な素材と色合いはNG


このような「見た目ポイント」は、特定の職種は別にして、ぐんと加点評価される

わけではありません。

自分の経歴や仕事の考え方など、いくら素晴らしい内容を、伝えたとしても

それらの評価が 削ぎ落とされる「減点要素」なので、極力減らすことが賢明ですよね。


見た目も「コミュニケーション・スキル」のひとつなのだから、

洗練されているほうが 自分の期待するように、相手も大切にしてくれるでしょう。


自分が楽しむファッションや 自分が気にしない奔放な身なりよりも

相手が受ける印象を前提にして、整えておくことをオススメします。




よく言われることですが、面接者がその部屋に 入室した瞬間約3分で

「また、会ってみたい人。 もっと話を聞かせてほしい人」かどうか

人事担当者のこころに 決まっているのです。


企業にとって、採用活動は、多大な時間とお金を投資していく活動です





各企業の人事担当者にも いろいろな採用基準はあるでしょうが、

本質的には

「一緒に仕事をしたい 輝く仲間」 を探しているのですから・・・。